いざ足場工事の仕事を探そうと思ったときにどんなポイントに気を付けて求人情報を見たら良いのでしょうか。
このページではこれから足場工事の会社で活躍したいと考えている方のために足場会社の求人の見方のポイントをご紹介します。
求人を探す場所
求人は近年ではインターネットで探すのが主流となっています。
まずは気軽な気持ちで求人情報を閲覧してみましょう。
求人サイト
求人サイトで足場職人の募集をしているかチェックしてみましょう。
サイト内の検索で勤務エリアと仕事内容で検索すると足場の求人一覧が出てきます。
未経験の場合は「未経験歓迎」や「経験不問」といった項目にチェックを入れて絞り込んでみましょう。
逆に経験者の方は「経験者優遇」にチェックして探すとスムーズです。
会社のホームページ
求人サイトで気になる会社があったらサイトに掲載されている足場会社のホームページを訪問してみましょう。
どんな会社なのかをチェックしておくと職場の雰囲気を知ることができるだけでなく、面接でも役立ちます。
また、検索エンジンを使って「足場+地域名」のキーワードで足場業者を探してみましょう。
ヒットした足場会社のホームページを訪問し、求人情報のページをチェックしてみてください。
求人サイトには掲載していない募集を見つけられる可能性があります。
足場会社の求人を選ぶポイント
求人では給与や勤務時間のほか、いくつか見ておくべきポイントがあります。
採用されてから「思っていたのと違う」というようなことがないようにしっかりとチェックしておきましょう。
勤務地
どんなに条件が良くても通勤時間が極端に長すぎると負担になってしまいます。
プライベートの時間を多くとり休息することはモチベーション維持にも繋がります。
勤務地は無理のない場所から選びましょう。
マイカー通勤、バイク通勤をしたい場合にはマイカー通勤の可否についても忘れずにチェックしておく必要があります。
資格取得支援制度がある
足場の仕事をする上では、必要な資格もあります。
働きながら資格を取得できるよう、会社負担で資格試験を受けられる制度や、教育サポート体制、資格手当の支給といった制度が整っている会社であればスキルアップもスムーズです。
福利厚生がしっかりしている
求人を選ぶ際は福利厚生制度がしっかりしているかどうかも重要なポイントです。
足場工事など鳶職は高所作業が多い仕事ですので、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生保険といった社会保険にきちんと入っている会社に応募するようにしましょう。
社内でのキャリアップ制度がしっかりしている
社内でのキャリアップの体制がしっかりしていると安心です。
足場の仕事は体力勝負となりますので、年齢を重ねてきたら管理の仕事等、仕事の幅を広げることができる制度を設けている会社であれば長く働くことが可能です。
同時に社内研修など、社内教育制度が充実している会社であれば働きながらスキルを身に付けていくことができるため、長い目で見てもメリットが大きいと言えるでしょう。
昇給制度、土日祝日休みなどの休暇に関する制度、寮などについてもしっかりとチェックしておきましょう。
足場会社への応募で持っていると有利な資格
足場作業をするには必要な資格があり、未経験でも持っていると就職に有利な資格があります。
そこで、未経験の方でも取得できる足場作業に関わる資格をご紹介します。
足場の組み立て等作業従事者特別教育
「足場の組み立て等作業従事者特別教育」は足場の組立て・解体・変更等に従事する人は必ず持っていなければならない資格です。
資格がなければ足場の組立て等の作業をすることができません。
未経験の場合、資格を持っていないこともあるかと思いますが、会社によっては、入社後は無資格でもできる作業を行うなど、現場で働きながら特別教育を受講し、修了後から足場の組立て等の作業に本格的に関わっていく、という形を取っている会社もあります。
事前に求人担当者に、特別教育を未受講でも応募可能か確認しておきましょう。
「足場特別教育の講習内容」
1.足場及び作業の方法に関する知識…3時間
2.工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識…30分
3.労働災害の防止に関する知識…1時間半
4.関係法令…1時間
上記の科目を全て受講した後、修了証が発行されますので修了証の受領を持って資格取得となります。
修了試験はありません。
足場特別教育の受講資格は特にありませんのでどなたでも受講することができます。
ただし、18歳未満の方は受講しても足場の組立て等の実務に就くことはできませんので注意が必要です。
とび技能士3級
とび技能士は足場以外にも高所作業や建設作業で行う業務の技能を認定する国家資格です。
1級から3級までありますが、3級は特に受験資格は設けられておらず、どなたでも挑戦できる資格です。
とび技能検定は学科試験と技能試験が行われます。
学科、技能いずれか一方のみに合格した場合には次回以降合格した方の試験は免除となります。
「とび技能士3級の試験内容」
学科試験
1.施工法
仮設の建設物の組立て及び解体の方法
切削、土止め及び地業の方法
躯体工事の方法
建設物の解体の方法
とび工事に使用する器工具の種類、用途及び使用方法
建設工事に使用する機械及び設備の種類及び用途
2.材料
とび工事用の材料の種類及び用途
建築用材料の種類及び用途
3.建築構造
仮設建設物の種類及び構造
建築物の種類及び特徴
4.関係法規
建築基準法関連法令のうちとび工事に関する部分
5.安全衛生
安全衛生に関する詳細な知識
とび作業
とび作業の段取り
仮設の建設物等の組立て及び解体
建設工事に使用する材料の運搬
3級の難易度はあまり高くありませんが、1級となると受験資格に長い実務経験も必要になり、試験の難易度も高くなりますので1級取得者は高い技術力を証明することができます。
働きながら技術力を磨き、2級、1級へチャレンジしてみると良いでしょう。
足場工事で活躍してみませんか?
足場の求人を探す際には給与面だけでなく、福利厚生や教育制度、資格取得支援制度などの社内制度もしっかりチェックしておくと安心して働くことができる職場に出会いやすくなります。
また、足場の仕事に役立つ資格を取っておくと就職に有利にもなります。
足場職人は技術力を身に付けていく事ができる仕事ですので是非チャレンジしてはいかがでしょうか。