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ー足場のキャットウォークとは?安全で作業しやすい通路づくりのポイントー


 

足場におけるキャットウォークとは

キャットウォークとは、高所に設置された細長い通路のことで、足場の上を安全に歩いたり資材を運んだりするための歩廊を指します。建築現場だけでなく、工場の天井付近や舞台装置の上部などでも使われており、「人が安心して移動できる専用の通路」と考えるとイメージしやすいでしょう。足場と組み合わせることで、高所作業の安全性と作業効率を両立させる役割を持っています。

キャットウォークの基本的な役割

キャットウォークの主な役割は、作業員が高所を移動するときの安全な通路を確保することです。通常の足場板だけでは幅が足りなかったり、動線が複雑になったりしがちですが、キャットウォークを設けることで、一定の幅と強度を持った安定した歩行スペースを確保できます。また、照明や配管、ダクトなどのメンテナンスを行う際に、機器の真上や側面まで近づけるため、点検・交換作業の効率アップにもつながります。

使われる現場の例

キャットウォークは、工場やプラントの配管・設備まわり、体育館やホールの照明設備、倉庫内の高所棚の前、マンション大規模修繕時の外壁足場など、さまざまな現場で利用されています。特に、頻繁に点検や清掃が必要なエリアに設置されることが多く、「常設の点検用通路」として活躍しているケースも少なくありません。足場と一体化させることで、仮設であっても日常の作業を支えるインフラ的な役割を果たします。

キャットウォーク付き足場を設計するときのポイント

キャットウォーク付きの足場を計画するときは、単に通路をつけるだけでなく、安全基準や作業内容、動線計画などをトータルで検討することが大切です。特に、幅や荷重条件、手すりの高さなどは安全性に直結するため、法令やメーカー仕様を確認しながら慎重に決めていきます。ここでは、設計時にチェックしておきたい基本的なポイントを整理してご紹介します。

安全確保のための幅と荷重

キャットウォークの幅は、作業員がすれ違えるか、工具や資材を持った状態でも安心して歩けるかを基準に考えます。一般的には、600mm以上の幅を確保するケースが多く、作業内容によってはさらに広めに設定されることもあります。また、歩行荷重だけでなく、一時的に資材や機器を仮置きする可能性も考慮して、余裕のある許容荷重を確保しておくことが重要です。メーカーごとの許容荷重表を確認し、想定以上の荷重がかからないよう計画しましょう。

転落防止の手すり・中さん・蹴上げ

高所のキャットウォークでは、転落防止対策が欠かせません。腰の位置までの手すりに加えて、中さん(中間の横桟)や、足元から物が落ちないようにする蹴上げ板の設置が有効です。特に、工具やボルトなどの小さな部材は落下すると大きな事故につながるため、足元の隙間をできるだけ少なくする工夫も必要です。現場の高さや周囲の状況に応じて、ネットやシートを併用しながら、落下物リスクをトータルで抑えていきます。

視認性と動線計画

キャットウォークは、現場内をつなぐ「メイン道路」のような役割を持つことも多くなります。そのため、どこからどこへ移動しやすいか、緊急時にすぐに避難できるかといった観点から、動線全体を設計することが大切です。行き止まりが多い配置や、急な方向転換が必要なレイアウトは、混雑やヒヤリハットの原因になります。また、足元や段差が見えにくいとつまずき事故のリスクが高まるため、照明の当て方や表示サインの位置も合わせて検討すると安心です。

キャットウォーク足場のメリット・デメリット

キャットウォーク付きの足場は、高所作業の安全性や効率を高めるうえで非常に有効な設備ですが、万能というわけではありません。設置には一定のコストやスペースが必要になり、現場によってはかえって動線が複雑になる場合もあります。メリットとデメリットの両面を理解したうえで、自社の現場にとって本当に必要かどうかを判断していきましょう。

メリット

キャットウォーク足場を導入する主なメリットとしては、次のような点が挙げられます。
・高所での移動が安定し、転倒・転落リスクを減らせる
・点検や清掃、軽作業などを歩きながら効率よく行える
・作業動線を整理しやすく、現場全体の見える化にもつながる
・常設化することで、設備メンテナンスの基盤として長期的に活用できる
このように、安全性と生産性の両方を底上げできる点が、大きな魅力といえるでしょう。

デメリット・注意点

一方で、キャットウォークの設置には、足場材や施工費などのコストがかかります。また、通路を確保するためのスペースが必要となるため、狭い現場ではレイアウトに制約が生じることもあります。さらに、設置後も定期的な点検や清掃を行い、ボルトの緩みや腐食、すべりやすさの変化などを確認し続けることが大切です。一度つくれば安心と考えるのではなく、継続的な維持管理をセットで計画しておくことが、安全な運用には欠かせません。

キャットウォーク足場を導入するときのチェックポイント

実際にキャットウォーク付き足場を導入するとなった場合、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。ここでは、施工業者への依頼時や、見積もりの比較を行う際に押さえておきたいチェックポイントをご紹介します。初めて導入する方でも、このポイントを意識することで、現場に合った安全で使いやすいキャットウォーク計画を立てやすくなります。

施工業者に確認しておきたいこと

まず、過去に似たような現場でキャットウォーク足場を施工した実績があるかどうかを確認しましょう。実績のある業者であれば、動線計画や安全対策のノウハウを活かした提案が期待できます。また、使用する部材の種類や許容荷重、設置高さ、手すりの仕様などについて、図面や資料を使いながら丁寧に説明してくれるかも重要なポイントです。疑問点をその場で確認し、共通認識を持って工事を進めることで、完成後の「思っていたものと違う」というギャップを減らすことができます。

コストと安全性のバランスを考える

キャットウォーク足場は、安全性を高めるための投資である一方、予算には限りがあります。そのため、どの範囲にキャットウォークを設置するのか、常設にするのか一時的な仮設にとどめるのかといった優先順位を整理しておくことが大切です。すべての高所通路をキャットウォーク化するのが理想でも、費用対効果を考えると、特に利用頻度の高いルートや危険度の高い場所から優先して整備するという考え方もあります。現場のリスクとコストのバランスを見極めながら、自社にとって最適な導入計画を検討してみてください。

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