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法令が定める足場の高さとは!?くさび式足場の高さ制限


くさび式足場をはじめとした足場には高さ制限が設けられています。
高さ制限は足場の種類により変わり、くさび式足場の中でも用途により原則的な高さ制限が定められているものもあります。

 

このページでは足場の高さ制限や、法令で定める足場の高さについて、くさび式足場の安全性などについて解説します。

 

法令が定める「足場の高さ」とは

足場の高さ制限について解説する前に、法令上の「足場の高さ」は何を指すのかについて説明します。

法令では足場の高さに関する記載が多くある

法令ではさまざまな場所に足場の高さについての記述があります。

 

例えば足場作業に伴う危険防止のための措置義務は労働安全衛生規則第564条で「2m以上の構造の足場」を対象にしていますし、作業主任者は「高さ5m以上の構造の足場」で選任が必要です。

 

また、労働安全衛生法第88条では、「高さが10m以上の構造」の足場で組立から解体までの期間が60日以上の場合は労働基準監督署への事前申請を必要としています。

法令による「足場の高さ」

足場の高さは構造上の高さを言い、地盤面(基底部)から構造上重要な部分までの高さを指します。

厚生労働省では、

①作業床が足場の最上層に設置されている場合は、基底部から最上層の作業床までの高さ

 

②作業床が足場の最上層に設置されていない場合には基底部から
・枠組足場では、最上層の建枠上端までの高さ
・単管足場等支柱式の足場では、最上層の水平材までの高さ

としています。

 

一般的には枠組み足場は作業床が「布」に該当します。単管足場やくさび式足場なども作業床が「布」に該当しますが、作業床からの墜落防止のために設置する手すりも「布」とみなされる場合があります。

 

くさび式足場の使用基準では、「緊結部付布材を手すり兼用として設置する場合は、この手すりは足場の構造部材であるため、墜落の危険がない場合であってもこれを取り外してはならない」と記載しています。

 

つまり、手すりは布材等の主要部材にあたり、手すりが足場の最上端とみなされます。

 

足場の原則的な高さ制限

足場には種類ごとに高さ制限が設けられています。

 

足場の種類別の高さ制限は原則として以下となります。

・枠組足場…45m以下
・低層工事用簡易枠組足場…5.7m以下
・単管足場…31m以下
・ブラケット一側足場(単管)…15m以下
・くさび緊結式足場…31m未満
・ブラケット一側足場1本建地(低層住宅工事用足場)…6m以下
・ブラケット一側足場2本組建地(低層住宅工事用足場)…10m以下
・ニ側足場(低層住宅工事用足場)…10m以下

 

くさび式足場にはビル工事用と住宅工事用が存在する

くさび式足場はビル工事用と住宅工事用があり、それぞれ設置基準が異なります。
ビル工事用と住宅工事用の定義は以下となります。

くさび式足場ビル工事用

くさび式足場のうち、ビル工事等の建築、補修及び解体工事に使用される足場で、高さ45m以下で使用する本足場。

くさび式足場住宅工事用

くさび式足場のうち、軒の高さ10m未満の木造家屋等低層住宅の建築、補修及び解体工事に使用される足場。

 

ビル工事用足場が高さ31mを超える場合の措置

くさび式足場の原則的な高さ制限は31m未満ですが、ビル工事用くさび式足場の場合、以下の措置を施すことにより制限を超えて設置することができます。

 

①建地となる緊結部付支柱の最高部から測って、31mを超える地上までの緊結部付支柱は原則として2本組とする。

②2本組は緊結部付支柱と足場用鋼管を緊結金具により堅固に固定する。

③固定する緊結金具は足場用鋼管の上端部、下端部及び各層の腕木付近に取り付ける。

 

住宅用くさび式足場の一側足場の高さ制限

一側足場の高さは原則として6m以下とすること。
ただし、緊結部支柱の補強を行うことにより9m以下とすることができる。

 

二側足場とするか、一側足場とするかどうかは、建地を前後に設置できないくらい敷地が狭あいかどうかという観点から判断します。
経費などを理由に一側足場にすることはできません。

 

そして、建地が日本確保できるのであれば、前踏み、後踏み問わず、間隔は桁間1.85m以下、はり間1.5m以下とされています。

 

くさび式足場の安全性

足場を設置する際には安全性を重視して施工する必要があります。
くさび式足場には先行手すりや幅木などの安全性を備えています。

手摺先行工法

手摺先行工法は、足場を組み立てるとき、解体するときのいずれの場合にも常に手すりがある状態で足場作業ができるようにする工法です。

 

組み立て時には作業床の最上層に手すりを先行して設置し、解体時には最上層の作業床を取り除くまで手すりを残します。

手すりが常にあることで、足場からの墜落や転落を防ぐことができる画期的な工法となっています。

 

安心感のある足場は足場の全層に「二段手すり」と「幅木」が設置されている足場です。

 

足場を使用する際に二段手すりと幅木が備わっていることで、足場で作業する作業員の墜落事故などを防ぐことができる以外にも、高所で作業をする職人の心理面の緊張を緩和する働きも期待できます。

L型幅木

足場からの墜落を防止する措置として、L型幅木も有効です。
L型の構造により作業床の外側の隙間を塞ぎ、建枠幅全面を作業床にすることができます。

 

墜落事故を防ぐほか、部材や工具等の落下を防ぐことができ、足場作業を安全にすることが可能です。

高い耐久性

くさび式足場では耐久性を高めるために部材に溶融亜鉛メッキ(ドブメッキ)を施しています。

ドブメッキは高温で溶かした亜鉛が入っているメッキ槽の中に鋼材を浸し、表面に亜鉛皮膜を形成する溶融亜鉛メッキ技術の総称です。

 

ドブメッキは、電気化学作用により緻密な保護被膜を改正することで、鉄鋼面を長期間腐食から守ります。

また、亜鉛皮膜、酸化亜鉛皮膜による長時間の耐食性があるため、ピンホールや傷を犠牲的に防食することができます。

 

コストに対して高い耐食性が得られ、環境条件が良好であれば数十年にわたる防食効果が期待できます。

丈夫で耐久性が高く、屋外の厳しい現場環境でも安全に足場部材を使用することができます。

 

くさび式足場は安全のための設置基準が設けられている

くさび式足場をはじめとした足場の高さ制限について解説しました。

 

くさび式足場には高さ以外にも安全のための設置基準が設けられています。
組立作業だけでなく、解体、変更など一連の作業で法令を遵守して作業することが求められます。

 

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