ー足場組立に資格は必要?キャリアアップを目指す方法を紹介ー
建築業界では、職人の平均年齢が30代など、若い会社が多い傾向にあります。私たちが日常的に利用する住宅や商業施設、さらには公共のインフラを支えるためには、足場の設置が欠かせません。
高い場所での塗装やメンテナンス作業を行う際にも、足場が必要です。足場作業には専門の資格が必要なため、資格を取得することで自身のキャリアアップにつながります。今回は、足場工事の資格について、わかりやすく解説します。
足場組立を通してキャリアアップする方法
建設現場では足場組立が欠かせません。
それぞれの建設現場では業務が分担されていて、たとえば屋根工事は屋根専門業者、基礎工事はコンクリート専門業者が行います。足場に関しても同じように、専門の足場工事業者が依頼を受け、担当するのは工事の計画から足場組立や設置、最終的な解体までのすべてです。
足場組立は高所作業となるため、リスクが大きい作業であり、専門的な知識や資格が必要とされています。適切な教育を受け、資格を取得することで、現場の責任者としての重要な役割を任されます。資格取得によって、キャリアアップを目指すことが可能です。
足場組立の資格について
足場組立の資格を取得するには、専門の教育が必要です。
足場の組立て等作業従事者特別教育
足場作業に携わる前には、必ず教育プログラムを完了しなければなりません。初心者には特に、「足場の組立て等作業従事者特別教育」という教育が行われます。一般に「特別教育」と呼ばれ、足場の設置や撤去作業に関わるすべての人が受けることが必要です。
この資格は取得が難しいものではなく、2015年に導入されたため、足場作業に従事する多くの方が既に取得しています。仮設工事に従事するには、この特別教育を受けることが必要であり、人気も高いです。足場の技術の基礎を学ぶきっかけとなることが多く、作業主任者や監督者へと進むための第一歩といえるでしょう。
足場の組立て等作業主任者
さらに進んで「足場の組立て等作業主任者」という資格を取得することで、より高い責任のあるポジションを任されるようになります。
この資格は足場関連のさまざまな業務に従事できることが証明され、キャリアのステップアップを目指すためのものです。「足場の組立て等作業主任者」とはどのような役割なのか、このあと紹介していきましょう。
足場の組立て等作業主任者としての足場の世界へ
足場組立の作業現場でキャリアを築くためには、作業主任者の役割をしっかりと確立することが推奨されます。作業主任者は、安全かつ効率的に足場を管理するために、必ず現場に1人は配置される監督者です。
作業主任者は、足場業界で常に求められている資格であると言えます。そのため、将来的に足場工事業者として独立を考えている人にとっても、欠かすことができない資格です。足場業界でのキャリアアップを考えているなら、作業主任者の資格取得が第一歩と考えられます。
足場の組立て等作業主任者の資格を取得するには、実務経験が3年以上必要です。若い人でも作業主任者として活躍するチャンスがあります。
高所作業といえば「とび」にも注目
足場の仕事でキャリアを築くためには作業主任者のスキルを磨くことが重要ですが、高所作業を専門とする「とび」の職にも注目が集まっています。足場組立などの高所作業に従事している人の中には、「とび」の仕事に興味を持っている人もいるでしょう。
「とび」の職業に必要な資格をご紹介します。
昔から勇敢な姿で作業をする「とび職人」は、日本古来から尊敬される仕事であり、現在も安定した職業として人気です。必要とされる国家資格が「とび技能士」で、高所作業を得意とする多くの職人がこの資格を目指しています。
とび技能士の資格は、筆記試験と実技試験があり、勇敢な職人を育成できるよう整備されています。一流のとび職人を目指すなら、とび技能士の資格取得がおすすめです。
足場工事の職で資格取得と同時に習得したい安全知識
足場工事や高所作業に従事するにあたり、「とび」のような仕事にはさまざまな職種があります。資格を取得する際には、同時に何を学ぶべきか考えることが大切です。
足場作業には、何よりも安全性を最優先にする必要があります。作業主任者のような責任者が必要とされる理由は、作業が危険をともなうためです。足場作業では、作業者自身の転落だけでなく、部材が落下して周囲の建物や施設に大きな損害を与えるリスクもあります。
このため、特別教育では単に技能を教えるだけでなく、安全に関する知識もしっかりと身につけられるように考えられています。
鉄骨関係の資格にも挑戦
仮設工事に従事していると、足場だけでなく、ほかの分野にも興味が出てくることがあります。鉄骨作業をマスターしたいという熱意があるなら、鉄骨分野の作業主任者講習を受けるのが良いでしょう。
「建築物等の鉄骨組立て作業主任者」の資格で、鉄骨分野で3年以上の経験が必要です。鉄骨の設置や撤去に関する講習を受けることで、資格を取得できます。この資格も足場工事の資格と同じように、国家資格の一つです。複数の資格を持つと、建設業界でより良いポジションを確保できる可能性が高まります。
現場の監督者として一段とスキルアップを目指すなら、「建築物等の鉄骨組立て作業主任者」の取得がおすすめです。
高所作業は大変だけど魅力も多い
高所で行われる足場組立や鉄骨工事、またはとびの仕事は、正直に言って大変です。高所作業には常にリスクが伴い、どんなに安全対策を立てても、危険が伴うことは避けられません。
それでも、自分たちの手がけた仕事が大きなプロジェクトの一部であるという実感は、大きなやりがいを感じられるものです。建物が完成したときに、それが自分たちの技術のたまものであることの達成感は格別です。
このような瞬間に、高所作業の真の魅力が感じられます。厳しい条件の中でも、その魅力に惹かれて挑戦する価値があるのです。
まとめ
足場組立に関する資格取得と、資格によるキャリアアップの方法について説明しました。足場工事だけでなく、関連するとびや鉄骨の分野の資格についても紹介しています。興味があればこの機会に、キャリアの第一歩を踏み出してみませんか。
建設業界では、常に新しいチャンスが待っています。
島根県の足場工事は悠新にお任せ下さい。
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