新着情報

くさび式足場の依頼から設置までの流れと組み方の手順


建物の建設や外壁工事、点検の際には足場の設置が欠かせません。
では、足場はどのような手順で組み立てられているのでしょうか。

 

この記事では、くさび式足場の依頼から設置までの基本的な流れや組み方の手順について解説します。

 

足場の設置までの基本的な流れ

足場を組み立てる方法を説明の前に、足場の依頼を受けてから設置完了するまでの基本的な流れをご紹介します。

 

①お問い合わせ

足場が必要な場合、まずは足場会社に問い合わせをします。

 

一般的には外壁塗装の施工主の方から直接依頼をするのではなく、工事の請負業者から依頼するため、足場業者には主に工事業者からお問い合わせがあります。

 

問い合わせ内容をもとに現場の場所や日程、工事内容をヒアリングします。

 

②現地調査・見積もり

お問い合わせの際に見積もりを行うこともありますが、場合によっては現地調査のうえで見積もりをするケースもあります。
敷地の大きさや形状、資材の搬入経路などによって費用は変動します。

 

③契約・設計

見積もりの内容に合意したら契約です。
契約後は施工日など、具体的な日程や工程の作成に入ります。

 

足場業者では必要な部材の数や作業員の数を割り出すために設計図を作成し、効率的な組み方を計画して施工の準備を進めます。

 

④施工開始

現場に資材を搬入して施工を開始します。

 

足場は組み立てたあとに外壁工事や建設工事などのスケジュールが控えているため、スピーディーに作業を行う必要があります。
施工時には施工主や近隣住民に施工予定日時や騒音の発生について説明しておき、トラブルを回避します。

 

現場には作業員も出入りしますので、周辺への配慮は欠かせません。
また、法令で定められたルールに従い、作業員や近隣住民の安全を確保した組み方で作業を行います。

 

⑤解体

工事がすべて完了したら足場を解体、撤収します。
解体時にも安全に関するルールを守り、速やかに解体します。

 

くさび式足場の部材

くさび式足場の主な部材には、ジャッキ、支柱、手すり、踏板、ブラケット、筋交、階段、先行手すり、壁当てジャッキがあります。

 

ジャッキ

足場の最下部となる部材です。
足場の高さを水平に調節でき、足場の安定性を高めます。

 

支柱

くさび式足場の支柱は鋼管にコマという緊結部が一定間隔についています。
下部はジャッキに挿すか、支柱のホゾを挿します。

 

手すり

左右にくさびがついている鋼管で、このくさびを支柱のコマに打ち込んで付けます。
手すりは踏板や階段などを取り付けるためにも使います。

 

踏板

踏板は4つの隅にフックがついており、足場の通路として使います。
フックには手すりやブラケットを掛けます。

 

ブラケット

ブラケットは2個の取り付け金具が付いた、水平材、斜材、垂直材、建地に取り付ける資材です。

 

筋交

足場が地震や風などで倒壊しないように、柱と柱の間に斜めに入れる部材です。
地震による横揺れや台風の横風など、横からかかる力に対応するため、足場には筋交が必要です。

 

階段

足場の上下階を行き来するための階段です。
フックを鋼管に掛けて設置します。

 

先行手すり

手すりと筋交の役割を持つ部材です。
足場の組立て、解体の際に常に手すりがある状態で作業ができ、足場作業の安全性を高めることができます。

 

壁当てジャッキ

足場が内側に倒壊しないように設置します。
使用の際にはジャッキホルダーと共に使います。

 

くさび式足場の組み方

①第1層の組立て

・足場部材の配置

トラックから部材を降ろし、建物周辺に図面通り部材を配置します。

 

・脚部の固定

ジャッキベースの下に敷板を使用する場合は2本以上の釘で固定します。
地盤の高低差を確認し、ジャッキハンドルを調整します。

 

・支柱の組み方

コーナー部の敷板の上に固定したジャッキベースに支柱を差し込みます。
支柱どうしを手すりでつなげハンマーで打ち込み固定し、まず1スパンだけ本足場形式にします。
次の支柱に手すりを連結していきます。

 

作業床の取り付け位置を決め、その位置にブラケットをはめ込み、踏板を設置します。
作業床から90cmの高さに手すりをはめ込みます。

 

②第2層の組立て

・支柱の建込み
1層目と同様、建込もコーナー部から中央に向かって行います。
支柱のジョイント部は同一層内に集まらないように千鳥にし、風荷重を考慮し必要に応じて支柱ジョイントにロックピンを入れます。

 

・手すり、踏板の取り付け
第1層のブラケットをハンマーで打ち込み、90cmの高さに手すりを設置しハンマーで打ち込みます。

 

2層目以降は特に部材の受け渡し作業は口頭で確実に合図を行います。
受け渡す側の作業員は受け取り側をよく確認してから手を離します。

 

3層目以降の組み方は2層目の組み方と同じ工程で行います。

 

③控え柱・火打ち梁・大筋交の設置

控え材、斜材は4スパン4層ごとに1本設置するのが望ましいとされています。

 

・控え材の設置

控え材は角度60度になるように設置します。
控え材と杭の固定は自在クランプで行います。
控え材、支柱の固定と水平つなぎを取り付けます。

 

・大筋交の取り付け

大筋交は、接地面と約45度の角度で設置します。
建物の1構面が大きい場合は八の字になるように取り付けます。

 

・火打ち梁の取り付け

足場の最上部に単管を火打ち状に取り付けます。
支柱と支柱に取り付け、手すりには取り付けないようにします。

 

・壁つなぎの取り付け

壁つなぎは足場に係る荷重を考慮して十分な安全率を確保するように取り付けます。
この場合、メッシュシートを設置しない場合、3層3スパンごと、メッシュシートを掛けた場合で2層2スパンごとです。

 

④階段の取り付け

階段は高さ3.6mごとに踊り場を設けることが定められています。
階段手すりを使用し、階段と並行に上がるように取り付けます。
階段手すりの代わりに筋交を使用することも可能です。

 

足場の見積もりは複数業者で比較する

くさび式足場の組立てまでの流れや組み方をご紹介しました。
足場は法律で組み方に関する細かいルールが定められており、足場業者は法令に従って安全な足場を設置しています。

 

足場の設置を検討している場合、複数の業者に見積もりを依頼して比較してみることをおすすめします。
疑問点がある場合は気軽に業者のホームページから問い合わせてみてください。

 

島根県の足場工事は悠新にお任せ下さい。


会社名:株式会社悠新仮設

住所:島根県大田市長久町長久ロ302-14

TEL:090-7375-6020

営業時間:8:00〜17:00 定休日:日曜日・祝日

対応エリア:大田市を中心とした島根県全域

業務内容:足場工事・解体工事、家屋解体

pagetop