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足場組立や設置届の際に必要な仮設足場の図面の描き方


仮設足場は建設作業では欠かせないものです。

 

安全に快適に高所作業ができるようにするためには、建物に合った足場を設置することが重要です。
建物にぴったり合う足場を設置するためには、足場の図面を正確に作図することが必要となります。

 

この記事では、仮設足場の図面の描き方や図面を描くうえで取得しておくと良い資格などについてご紹介します。

 

足場の種類

足場の図面を作成していくにあたり、部材の寸法を把握していなければ図面は描けません。
まずはどの足場を使用するのかを確認します。

 

足場の種類には

・枠組み足場
・くさび緊結式足場
・単管足場

があります。

 

足場の種類に加えて足場はどの規格を使用するのかを確認しておく必要があります。
枠組み足場にはインチ規格、メーター規格があり、くさび式足場にもAタイプ、Bタイプ、Cタイプなどいくつかの種類があります。

 

サイズや形状が異なり、規格どうしの互換性がないことも多いため、注意が必要です。

 

足場図面の描き方

足場を割り付ける

壁離れは基本的に300mmです。
最終的に調整しますが、まずは壁から300mmの距離で壁離れの線をひきます 。

 

さらに足場サイズのラインを引きます。
例えば600mmの足場であれば600mmの部分に線を引きます。

 

まずは1800mmで足場のピッチを割る

布板の長さには1800mm、1500mm、1200mm、900mm、600mmがあります。
まずは1800mmで割っていきます。

 

割り切れていない部分を近い長さの布板に変えて割り付けを変更します。

 

階段の位置を想定する

階段の配置ものちに調節していく必要がありますが、先に各面の階段位置を想定しておくことが大切です。

 

階段配置の考え方は基本的に以下の通りとなります。

・各面に1箇所以上設ける
・階段の間隔は最大でも40m以下とする
・ロングスパンエレベータなどが配置される場合はその両側に設ける
・階段部は踊り場を考慮し、4スパンとする

 

壁離れを調節する

枠組み足場の割り付けでは壁離れを優先して足場のコーナーの収まりを足場板やコーナーステップで納めます。
一方で、くさび式足場は、できるだけ足場板で調整するのではなく、壁離れを調整して足場を割り付けます。

 

調整することで壁離れは300mmではなくなりますが、約250~300mmになるように割り付けます。

 

壁離れのバランスを調整する

壁離れが4つの面でバラバラになっているので調整して均等になるようにします。

 

上の階から割り付けていく

上の階からさらに細かく割り付けていきます。
単純に1スパンだけ短い長さの部材を入れるのではなく、短い長さの部材をいくつか組み合わせて調節します。

 

仮設足場を設置する際には足場設置の届出が必要

足場の高さが10m以上の組立てから解体までが60日以上の場合には、労働安全衛生法により「設置工事開始の30日前までに所轄の労働基準監督署長に届けなければならない」と定められています。

 

また、届出の際には平面図、立面図、詳細図といった足場の図面が必要となります。

 

機械等設置・移転・変更届

「機械等設置・移転・変更届」は「機械等設置届(様式第20号)」の正式名称で、いわゆる足場設置の届出書のことです。

 

労働安全衛生法、労働安全衛生規則により、足場の高さが10m以上、組み立てから解体までの期間が60日以上の場合には、設置開始の30日前までに所轄の労働基準監督署長に届け出る必要があります。

 

手続対象者は事業者となり、提出方法は提出先窓口に持参するか郵送、または電子申請となります。
必要に応じて提出された書類についての確認等のために来庁が必要な場合もあります。

 

仮設足場設置の届出に必要な書類

仮設足場の届出に必要な書類は

 

機械等設置届(様式第20号)

です。

 

その他、添付書類として

・案内図
・工程表
・平面図
・立面図
・詳細図
・足場部材等明細書
・構造計算書

などがあります。

 

提出漏れがあると受理されない可能性がありますので、しっかりと確認しておくことが大切です。

 

機械等設置届のダウンロード方法

機械等設置届(様式第20号)は労働基準監督署から取り寄せることができるほか、厚生労働省や都道府県労働局などのホームページでダウンロードすることができます。

 

このほか、電子政府の総合窓口「e-Gov」でもダウンロード・申請が可能です。

 

図面に関する知識を得たい場合は建築施工管理技士の資格がおすすめ

現場の足場職人が足場の図面を書くことはありません。

 

しかし、監督や施工計画を立てる人は足場の図面を書く必要があります。
職人としてキャリアを重ねたあと、現場から別の分野へ活躍の場を移行していくためには施工管理の知識などが必要になってきます。

 

そこで役に立つのが建築施工管理技士の資格です。

 

建築施工管理技士とは

建築施工管理技士は、数ある施工管理技士のうちの1つで国家資格です。
建築工事の現場において主に工事の進行を全体に指示し、現場の監督を担うのが建築施工管理技士の仕事です。

 

資格は1級と2級に分かれていて、扱うことができる工事の規模が異なります。

 

施工管理技士の仕事内容は以下の4つの項目を軸に行われます。

 

施工管理

建設工事が設計図通りに予算内にかつ安全に行うための工法を計画します。

 

具体的には工事に関わる関係者を選び、着工前の工事の内容の共有や現場や周辺の状況を調査し把握する、設計図の指示に代わる案がある場合は設計者に提案し、計画します。

 

工程管理

建設工事が予定通りに進むように管理します。
工事内容を把握し、工事に関わる職人の配置やスケジュールを組みます。

 

また、工程に間に合うための資材発注も重要です。
規模が大きい工事では工程も関わる作業員の人数も多くなるため、建築施工技士の知識を発揮して入念に計画をします。

 

安全管理

建設現場は労働災害が起こりやすい現場です。

 

建築施工管理技士は安全に工事が進むよう、作業に関わる人々への安全教育や法令による安全に関するルールの周知徹底、使用する機器や部材の安全チェック等、建設現場におけるすべての管理を行います。

 

品質管理

建設現場における品質管理は設計図で指示された内容を満たすことを意味します。

予算に合わせて部材の発注や仕上げの程度、性能、精度等の目標を計画し、実施します。

 

また、職人がスムーズに作業できるように設計図だけでは分かりにくいところは詳細な図面を作成し、設計図通りの建築物が完成できるよう管理します。

 

足場は図面で計画を立てて設置されている

足場は図面を作成し、その計画に基づいて設置されています。
現場の職人が図面を描くことはあまりありませんが、将来的に図面を描く役割を担う場合もあります。

 

現在現場で足場の設置に携わっている方は、建築の知識を増やすためにも建築施工管理技士の受験の準備を進めておくと良いでしょう。

島根県の足場工事は悠新にお任せ下さい。


会社名:株式会社悠新仮設

住所:島根県大田市長久町長久ロ302-14

TEL:090-7375-6020

営業時間:8:00〜17:00 定休日:日曜日・祝日

対応エリア:大田市を中心とした島根県全域

業務内容:足場工事・解体工事、家屋解体

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